陣痛タクシーの普及促進について議会で質問

出産を控えた妊婦さんにとって、「陣痛や破水が起きたとき、どうやって病院まで行くのか」は大きな不安の一つです。

特に、家族がすぐに対応できない場合や、深夜・早朝に陣痛が始まった場合など、あらかじめ移動手段を準備しておくことが重要です。

私は2023年6月30日の川崎市議会第3回定例会で、妊婦さんが安心して出産を迎えられる環境づくりの一環として、陣痛タクシーの普及促進について質問しました。

事前登録で出産時の移動をサポート

いわゆる「陣痛タクシー」は、住所や出産予定の病院などをタクシー会社にあらかじめ登録しておき、陣痛が始まった際などに病院までの移動をサポートするサービスです。

会社によって「子育てタクシー」「マタニティタクシー」「陣痛119番」など名称やサービス内容は異なります。

川崎市では当時、母子健康手帳の交付時や両親学級などで必要に応じて情報を伝えるほか、市ホームページや区の子育て情報誌にも陣痛タクシーについて掲載していました。

市内でも利用できる地域に差

質疑では、川崎市内における陣痛タクシーの提供状況についても確認しました。

市の答弁によると、当時、神奈川県タクシー協会に加盟する市内24社のうち、陣痛タクシーを実施していた事業者は8社でした。

対応地域は事業者によって異なり、川崎区・幸区・麻生区は全域に対応していた一方、その他の区では一部地域のみの対応となっていました。

私は、

「市内の陣痛タクシーサービスで見ると、選択肢が少ないエリアや空白地帯がある」

と指摘しました。

出産の兆候がいつ現れるかは予測できません。

住んでいる地域によって利用できるサービスに差がある状況を改善し、妊婦さんが安心して出産を迎えられるよう、タクシー事業者への働きかけを含め、陣痛タクシーの普及促進を図るよう求めました。

市が「事業者への普及啓発を検討」と答弁

これに対して川崎市からは、

「出産を迎える妊婦は、様々な心配や不安を抱える中で、出産病院までの移動についての不安も小さくない」

との認識が示されました。

その上で、タクシーは出産時の重要な移動手段の一つであり、事業者や乗務員が正しい知識を持ってサービスを提供する必要があるとして、

「関係局と連携しながら、事業者への普及啓発に取り組むよう検討してまいりたい」

との答弁がありました。

陣痛・破水時の救急車についても確認

あわせて、陣痛や破水が起きた場合の救急車の利用についても消防局に確認しました。

消防局からは、

「陣痛や破水など出産の兆候があった際は、出産予定の分娩施設に相談し、必要に応じて救急要請していただきたい」

との答弁がありました。

現在の川崎市の案内でも、出産の兆候があった場合は、まず出産予定の分娩施設に症状を伝え、移動のタイミングや方法について指示を受けるよう案内されています。川崎市公式サイト

現在も事前の移動手段の準備を案内

現在、川崎市では、出産時の移動手段について公式ホームページで案内しています。

陣痛タクシーについては、タクシー会社によって事前登録が可能である一方、居住地域や当日の状況によっては対応できない場合もあるとしています。

そのため、

  • 複数のタクシー会社の連絡先を準備しておく
  • 配車アプリを事前にインストールしておく
  • 病院の住所・電話番号を準備しておく
  • 車内での破水に備えて防水シートなどを準備する

といった、複数の手段をあらかじめ準備しておくことを勧めています。川崎市公式サイト

安心して出産を迎えられる環境を

出産時の移動手段は、普段は意識する機会が少なくても、いざというときには非常に重要です。

特に、家族などの送迎を頼ることが難しい妊婦さんにとって、事前登録によって利用できる陣痛タクシーは安心につながる選択肢の一つです。

今後も、住んでいる地域にかかわらず、妊婦さんが安心して出産を迎えられる環境づくりを進めていきます。

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