川崎市の英語教育とAI活用について議会で質問

グローバル化が進む中、子どもたちが英語を使ってさまざまな人とコミュニケーションを取る力は、将来の可能性を広げる大切な力の一つです。

私は2024年12月18日の川崎市議会第4回定例会で、川崎市の英語教育について、教員の指導力向上、低学年からの英語教育、デジタル教科書、そしてAIを活用した英語学習という観点から質問しました。

川崎市の中学生の英語力は向上

当時、川崎市では、中学校卒業段階で英検3級相当以上の英語力を持つ生徒の割合が向上しており、2023年度は**54.1%**となっていました。

市からは、英語力を高める授業づくりのため、優れた授業実践の公開や外部講師によるワークショップ、指導主事による授業参観・教員への指導などを行っているとの説明がありました。

また、外国人とのコミュニケーションを積極的に取ることのできる児童生徒を育成するため、ALT(外国語指導助手)を活用した授業にも取り組んでいます。

現在も市立の小・中・高等学校、特別支援学校で、教員とALTが連携した英語教育が行われています。川崎市公式サイト

小学校の先生が自信を持って英語を教えられる環境を

小学校では、3・4年生で外国語活動、5・6年生で外国語が教科として位置付けられています。

一方、英語教育が現在のように本格化する以前に教員免許を取得した小学校教員の中には、教職課程で現在と同様の英語指導法を学んでいない方もいます。

そこで私は、小学校の先生が自信を持って英語を指導できるよう、研修を充実させることが重要だと指摘しました。

市からは、各小学校の中核英語教員を対象として、優れた授業実践やALTの活用方法などを学ぶ研修を実施し、その成果を各学校の教員へ広げているとの答弁がありました。

小学校1・2年生から楽しく英語に触れる機会を

さらに、英語が必修となる前の小学1・2年生から英語に親しむ機会についても質問しました。

市からは、低学年から楽しみながら英語に触れることは、3年生から始まる外国語活動へ円滑につなげる上で有効との認識が示されました。

2024年度には、市内110校で低学年が英語に慣れ親しむ授業を実施しているとのことでした。

私は、川崎市の英語教育をさらに特徴あるものとしていくためにも、低学年を含めた英語教育の充実が重要だと考えています。

デジタル教科書とAIを英語教育にどう生かすか

英語は、デジタル技術との相性がよい教科の一つです。

川崎市では当時、全市立小中学校で学習者用デジタル教科書の活用を進め、ネイティブスピーカーによるモデル動画の視聴や発音練習などに利用していました。

現在も、小学校5年生から中学校3年生までに相当する学年を対象に、英語については全小・中学校で学習者用デジタル教科書を導入しています。川崎市公式サイト

そして私が特に取り上げたのが、AIを活用した英語教育です。

AIを使えば、児童生徒一人ひとりが英会話の練習をしたり、自分の理解度や興味に応じた学習に取り組んだりするなど、新たな学習方法につながる可能性があります。

一方、2024年12月時点で川崎市は、

「人工知能については、その有効性とともに課題も指摘されており、授業等での活用については慎重な検討が必要」

との考えを示していました。

私は、AIを避けるのではなく、

「AIとどのように付き合い、どうすれば子どもたちの英語力向上につなげられるのかを考えることが重要ではないか」

と指摘しました。

そして、国のAIを活用した英語教育の取組にも積極的に参加し、川崎市として知見を蓄積するよう要望しました。

その後、川崎市でも生成AIの学校活用を検証

その後、川崎市の教育現場でも生成AIの活用に向けた取組が進んでいます。

川崎市の現在の教育計画では、2025年度に実施した「生成AIパイロット校」での検証結果を参考にしながら、全市立学校への展開の在り方を検討していくことが明記されています。川崎市公式サイト

市は、教員が生成AIについて十分な知識や理解を持つことや、児童生徒への影響、技術の進化などを慎重に見極めながら、教育現場での活用を進める方針です。川崎市公式サイト

2026年度には「かわさき学びのDXラボ」で、児童生徒と保護者が一緒に生成AIの安全な使い方や活用方法を学ぶ取組も行われています。川崎市公式サイト

「川崎で学ばせたい」と思われる英語教育を

英語教育で重要なのは、試験のための英語力だけではありません。

実際に英語を使ってコミュニケーションを取る力を育てること、そのためにALTやデジタル教材、AIなど、それぞれの長所を効果的に活用していくことが重要です。

2024年の議会では、

「川崎市の英語教育は特色がある。子どもを川崎市の学校で学ばせたいと思っていただけるような取組を」

との考えから、モデル校・重点校の設置や、他都市の効果的な事例を取り入れながら、学校現場と対話して英語教育をさらに充実させるよう求めました。

今後も、新しい技術を取り入れること自体を目的とするのではなく、子どもたちの英語によるコミュニケーション能力や学ぶ意欲をどう伸ばすのかという視点から、川崎市の英語教育の充実に取り組んでいきます。

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